衣類の知識
これであなたも衣類の
プロ大作戦!
種類と特徴をきちんと
理解していますか?
洋服の素材で使用されるもの、きちんと把握できていますか?
衣類は着用すれば、大なり小なり必ず、汚れてしまいますので洗濯やクリーニングは必要不可欠です。
衣類の特徴を知って、正しい洗濯術を学びましょう。
繊維の種類
化学繊維
再生繊維 レーヨン・キュプラ・ポリノジック
半合成繊維 アセテート・トリアセテート・プロミックス
合成繊維 ナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリ塩化ビニル・ポリウレタン
無機繊維 ガラス・金属
植物繊維
綿
綿は非常に古くから用いられており、人間と綿との付き合いは長く約5000年前にさかのぼるといわれています。綿は「あおい科」に属し、きれいな花を咲かせます。
花が咲いた後にできる、コットンボール(実)が成熟し、はじけ、中から白い綿繊維があふれ出ます。それが綿(綿花)です。綿花は世界60か国以上で栽培されており、最も身近な繊維です。
綿の品質は繊維長です。
繊維が長いほど良質なものと言われております。
麻
麻は非常に古い繊維で特にリネンは人類が用いた最古の繊維とされています。
一口に麻といってもその種類は20種近くに及んでおり、植物から繊維を採取する部分(靭皮繊維・葉脈繊維)で大別しています。
マカロニのように中央に大きな穴が開いており、繊維が吸ったり吐いたりすっる力を持っています。
再生繊維
レーヨン
主原料は木材パルプ。木材の中にある繊維素(セルロース)を取り出して糸としています。
精製されたパルプに薬品を加え粘性(ビスコース)とし、それをまた繊維状に再生しています。
キュプラ
主原料はコットンリンター(綿の実から綿花をとったあとに残った短い繊維)で高品質な繊維素を使用しています。
レーヨンと同じ様に溶解して、また繊維状に再生しています。
半合成繊維
アセテート
純度の良いリンターや木材パルプからとった繊維素(セルロース)と酢酸からつくられています。酢酸の割合を多くしてより合成的性質を強めたのがトリアセートです。
合成繊維
ポリエステル
現在我が国の合成繊維の中で最も多く生産されています。ナイロン・アクリルと並ぶ三大合成繊維の一つです。
この繊維は合成繊維本来の機能性にコットンライクな感性をもっており、衣類用途に向いた凡用性の高い繊維であります。
ナイロン
ナイロンは化学繊維の中で長い歴史を持っている一つです。成分上は絹に最も近い合成繊維といわれています。
アクリル
ウールを目標にした合成繊維です。ふんわり、暖かな肌触りをもったやわらかく軽い繊維です。
ポリウレタン
ポリウレタンは約60年前にドイツで開発されました。伸縮自在の合成繊維で、別名スパンデックスとも呼ばれています。
繊維自体はゴムのようによく伸び縮みをし、ゴムより老化しにくい繊維です。(寿命は製造後2~3年といわれています)
合成皮革などに用いられる特殊加工は、基布にウレタン樹脂を塗付して皮膜を作り、独特の風合いや艶、性能的には保湿性や撥水性を持たせたのが特徴です。
動物繊維
絹(シルク)
古来より繊維の中でもっとも美しいものとされています。
蚕の繭から繰り取った糸を生糸(きいと)といい、1粒の繭から約1500mぐらいの細く長い糸が取れます。
生糸の断面は2本のフィブロインやセリシンが覆う形で構成されています。
セリシンは水やアルカリで溶けやすく、精錬する事で除去され、美しくしなやかなフィブロインが取れます。
このような工程を練るといいます。
天然繊維の中ではもっとも細い(髪の毛の約30分の1)長繊維です。
羊毛(ウール)
羊は人間にもっとも近い家畜として有史以来殆どの世界全域で飼育されています。
各地で品質改良が続けられ今日の良質の毛を生産するようになりました。
現在羊の種類は3,000種以上にのぼります。